第2回:六所神社 ─ 三河国の総鎮守、家康公を見守る杜

岡崎観光

家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。

愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。

祈りと歴史に触れ、少しだけ立ち止まり、美味しいひとときを味わう。
そんな“心とお腹が整う”旅のおともに、どうぞ。


六所神社 ─ 三河武士と家康公を支えた、岡崎の総鎮守

岡崎公園のほど近くに鎮座する六所神社(ろくしょじんじゃ)
その名の通り、六柱の神を祀るこの神社は、古くから三河国の総鎮守とされ、徳川家康公や三河武士たちの信仰を集めてきました。

家康公にとって六所神社は、「産土神(うぶすながみ)」──生まれた土地を守る神様。
岡崎城で誕生した家康が、生涯を通じて守護を願い続けた、特別な神社なのです。


境内の見どころとご利益

◉ 緑に包まれた厳かな参道

鳥居をくぐれば、静かな森に抱かれるような参道が続きます。
境内はコンパクトながら、厳かな空気が漂い、心がすっと整う感覚に。

◉ 本殿・拝殿の美しさ

家康公の時代から崇敬を受けた歴史を感じさせる社殿。
見上げれば、屋根の反りや彫刻の細工に神々しさが宿ります。

◉ 勝運・厄除け・交通安全、そして「安産」のご利益も

六所神社はかつて、戦勝祈願をした武士たちが訪れたことから勝運・厄除け・交通安全にご利益があるとされています。
しかし、もうひとつ近年注目を集めているのが、安産祈願の神社としての顔

実は、家康公の母・於大の方が家康を無事に出産できたことから、
「家康を産んだ土地」「無事な出産の証」として、現代では帯祝い・戌の日の参拝に訪れるご家族が増えています。

境内には、安産祈願や子授け祈願のお守りも豊富に揃っており、
「お参りした後に妊娠がわかった」「元気な赤ちゃんが生まれた」という声も多く寄せられているのだとか。


アクセス・参拝のヒント

  • 名鉄「東岡崎駅」から徒歩約10分
  • 岡崎公園や岡崎城からも近く、散策ルートにぴったり
  • 参拝自由(夜間照明あり)

桜の季節や、初詣の時期は特に賑わいます。
午前中の静かな時間帯の参拝がおすすめです。


魚信で、神社めぐりの余韻を

参拝を終えたら、車で15分ほどの距離にある「魚信」本店でほっとひと息。
今日のおすすめは、さっぱりとした旬魚の刺身と、ふっくら香ばしい釜飯が楽しめる夏の会席御膳

おすすめ御膳一例

  • 刺身三種
  • 鱧の天ぷら
  • 鰻釜めし
  • 夏野菜の冷やし鉢
  • 本にがり豆腐
  • 季節の果物の水菓子

祈りのあとの“整う時間”を、美味しい和食で締めくくりませんか?


さいごに:六所神社と魚信、岡崎を深く味わう旅

岡崎の守り神として、家康公を見守り、現代では命の誕生を願う人々の祈りも集める六所神社。
家族の幸せ、命の無事、心の整い──いろんな“願い”がこの杜に集まり、今も静かに守られています。

その祈りのあとの寄り道は、魚信で。
次回は、家康公の産土神と並び崇敬された、伊賀八幡宮へと向かいます。

どうぞお楽しみに。

コメント

味の集会場 魚信 女将の西田敬子です。

名古屋短期大学を卒業後、地元の自動車メーカーで海外のお客様の工場案内などを担当していました。その後22歳で退職し、若女将として魚信に嫁ぎました。仕事をしながら一姫三太郎を育てる日々の中で、100名以上の年上スタッフや若いアルバイトと接するうち、コミュニケーションやモチベーションの難しさを感じ、様々な勉強会に参加してきました。

特に脳科学やメンタリングを学ぶことで、スタッフやお客様との関わりがぐっと深まりました。

今、大切にしているのは『感謝』の気持ちです。日々の小さなことにもありがたさを感じ、毎日が奇跡の連続だと実感しています。皆様のおかげで、心から感謝の日々を送っています。

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