家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。
愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。
祈りと歴史に触れ、少しだけ立ち止まり、美味しいひとときを味わう。
そんな“心とお腹が整う”旅のおともに、どうぞ。
若宮八幡宮 ─ 三河武士の信仰厚き、岡崎の守り神
岡崎市康生町に鎮座する若宮八幡宮は、古くから「岡崎の総鎮守」として地域に根差してきた神社です。
ご祭神は、武運の神として名高い誉田別命(応神天皇)。八幡大神を祀る神社として、三河武士たちにも厚く信仰されてきました。
徳川家康公もまた、幼少のころからこの神社の前を通り、武運長久を願ったといわれています。
市街地の中心にありながら、静かで気の引き締まる境内は、今も地元の人々に“心のよりどころ”として大切にされています。

ここ若宮八幡宮には長男信康公の首塚があります。
信康公は天正7年(1579)に二俣城内で「我れ天道に逆らって父に謀反し勝頼に一味するという汚名こそ死出の防げぞ。このことだけは父上によく聞こえ上げてくれよ」と言い残して21歳の若さで自刃しました。
境内の見どころとご利益

◉ 勝運・厄除け・交通安全のご利益
武神・応神天皇を祀ることから、勝運や厄除け、交通安全にご利益があるとされています。
受験や就職などの「人生の勝負どころ」でお参りする方も多いです。
◉ 歴史を感じる本殿と神楽殿
美しい檜皮葺の本殿は、戦火を逃れて残された貴重な社殿。
神楽殿では、年始の歳旦祭や地域の伝統芸能が奉納されることも。
◉ 城下町らしいロケーション
岡崎城からも近く、まち歩きの途中で気軽に立ち寄れる場所にあります。
周囲には古い町並みや商店街も残っており、散策との相性も抜群です。
アクセス・参拝のヒント
- 名鉄「東岡崎駅」から徒歩15分ほど
- 駐車場あり(台数少なめ)
- 岡崎城・りぶら岡崎・籠田公園などとセットで巡るのがおすすめ
- 土日は近隣に有料パーキングも豊富
魚信で、勝運の余韻にやさしさを添える
祈りを終えたら、ちょっとだけ足をのばして「魚信(うおのぶ)」へ。
和食のやさしい味わいで、心の疲れを整えるひとときをお過ごしください。
本日のおすすめ御膳(例)
- 刺身三種盛り
- 鱧の天ぷら
- 本にがり豆腐
- 鰻釜めし
- 冷やし鉢としらすおろし
- 水菓子
勝ちたい願いも、負けられない決意も、
ごはんでそっと包み込んでくれる──そんな「勝運めし」、いかがでしょうか。
さいごに:地元を守る神に、心をあずけて
岡崎というまちを守り続けてきた若宮八幡宮。
家康公もきっと、目に見えない“力”を感じていたのかもしれません。
旅の途中で気持ちを整えたら、魚信で体も整えて。
次回は、尾張との縁も深い「無量寺」へとご案内します。
コメント