第14回:龍城神社 ─ 家康公誕生の地、岡崎城の神域に祈る

岡崎観光

家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。

愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。

祈りと歴史に触れ、少しだけ立ち止まり、美味しいひとときを味わう。
そんな“心とお腹が整う”旅のおともに、どうぞ。


龍城神社 ─ 家康公の誕生を見守った、岡崎城の守り神

岡崎公園の一角、岡崎城本丸跡に鎮座する龍城神社(たつきじんじゃ)は、
まさに徳川家康公が生まれた場所
に建つ神社です。

御祭神はもちろん、徳川家康公と、江戸幕府の礎を築いた本多忠勝公
この二柱を祀る神社は、まさに「岡崎の歴史そのもの」を象徴する場所です。


家康公と龍城神社──運命が始まった城と社

天文11年(1542年)、徳川家康公(当時・竹千代)は、
この岡崎城で誕生しました。

家康公が生まれた際には、城の上空を金の龍が舞ったという言い伝えがあり、
この「龍神の加護」が城と家康公を守ったとされ、龍城神社の名もここから来ています。

やがて家康公は、幼少期を人質として駿府や今川館で過ごすことになり、
岡崎を離れることになりますが、天下統一後にこの城と神社を整備・守護し、
生誕の地として厚く信仰したといわれています。

龍城神社は、家康公にとっての「魂のふるさと」。
参拝するだけで、彼の始まりと覚悟に触れるような気持ちになります。


境内の見どころ

◉ 龍神が宿る境内

本殿の屋根には、金の龍の装飾があり、家康誕生の伝説を今に伝えています。
境内には「出世運」「勝運」のご利益を願う絵馬が多く奉納されています。

◉ 家康公像と記念撮影スポット

すぐ横には岡崎城と家康公の立像があり、参拝とともに記念撮影にもぴったり。
城を背景に、戦国の風景が蘇るようです。

◉ 御朱印とお守りも人気

出世運・学業成就・厄除けなど、多彩なお守りや記念御朱印もあります。


アクセス・参拝のヒント

  • 名鉄「東岡崎駅」から徒歩約15分
  • 岡崎公園内(岡崎城すぐ横)
  • 駐車場あり(公園利用者共用)
  • 春は桜、秋は紅葉、四季を楽しみながら参拝できます

魚信で、歴史の熱を静かに冷ます和の一膳を

岡崎城と龍城神社を巡ったあとは、
和食処・魚信(うおのぶ)で、ゆっくりと時の余韻を味わいましょう。


おすすめ御膳「出世祝い御膳」

  • 鯛といくらの釜めし
  • 鱧の天ぷら
  • 旬の刺身三種盛り
  • 季節の煮物・冷やし鉢
  • 本にがり豆腐
  • 水菓子

歴史を感じた心に、静かに染み入る魚信の味──
その一食は、旅の締めくくりにふさわしい時間です。


さいごに:始まりの場所で、再び家康公に会う

岡崎に生まれた竹千代が、やがて“徳川家康”となり、
この国の未来を切り拓いていった──

その原点に立つことができるのが、この龍城神社です。

次回は、さらに家康公を育んだ「真清田神社」へ。
岡崎の記憶をたどる旅は、まだまだ続きます。

コメント

味の集会場 魚信 女将の西田敬子です。

名古屋短期大学を卒業後、地元の自動車メーカーで海外のお客様の工場案内などを担当していました。その後22歳で退職し、若女将として魚信に嫁ぎました。仕事をしながら一姫三太郎を育てる日々の中で、100名以上の年上スタッフや若いアルバイトと接するうち、コミュニケーションやモチベーションの難しさを感じ、様々な勉強会に参加してきました。

特に脳科学やメンタリングを学ぶことで、スタッフやお客様との関わりがぐっと深まりました。

今、大切にしているのは『感謝』の気持ちです。日々の小さなことにもありがたさを感じ、毎日が奇跡の連続だと実感しています。皆様のおかげで、心から感謝の日々を送っています。

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