家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。
愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。
今回から岡崎を少し離れますが、家康公ゆかりの旅はまだまだ広がります──。
祈りと歴史に触れ、少しだけ立ち止まり、美味しいひとときを味わう。
そんな“心とお腹が整う”旅のおともに、どうぞ。

真清田神社 ─ 尾張一之宮に祈る、家康公も崇敬した武運の神
尾張国一宮として知られる真清田神社(ますみだじんじゃ)は、
現在の一宮市に鎮座する格式高い古社。創建はなんと第10代崇神天皇の時代(紀元前)とされる、愛知県随一の歴史を誇る神社です。
主祭神は、天照大神の曾孫にあたる天火明命(あめのほあかりのみこと)。
太陽神の系譜を継ぐ神として、農耕・開拓・産業・武運に広くご利益があります。
家康公と真清田神社──戦国の交錯の中で
徳川家康公と真清田神社の関係は、直接的な史料は少ないものの、
尾張を本拠とした織田信長との政治的・軍事的な結びつきを考えると、家康公にとっても尾張の信仰・地縁は重要なものであったことがうかがえます。
特に家康公は、江戸幕府を開いた後、全国の一宮や格式社を庇護し、社領や社殿の修復を進めた政策を行っており、
真清田神社もその一つとして、徳川家からの庇護を受け続けました。
また、尾張徳川家の祖となる徳川義直(家康の九男)がこの地を支配したことから、
以後、真清田神社は「徳川一門の加護神」として崇敬を集めていくことになります。
境内の見どころ
◉ 雄大な楼門と本殿
石畳を進むと現れる朱塗りの楼門と、堂々たる拝殿。本殿の背後にそびえる大木も見事です。
訪れる人々の心を整える、清らかな空気が流れます。
◉ 神池と花手水
境内には清らかな神池と、季節の花が浮かぶ花手水があり、写真映えも抜群です。

◉ 婚礼や七五三の名所としても人気
地元では「お宮参り」や「安産祈願」の神社としても厚く信仰され、
“始まりの祈り”の場として親しまれています。
アクセス・参拝のヒント
- 名鉄「一宮駅」より徒歩約8分
- 境内に無料駐車場あり(混雑時は近隣コインP)
- 春〜秋の祭礼シーズンは屋台や賑わいも
- 七五三や初詣は早めの参拝がおすすめ
岡崎からちょっと遠出──その帰りは魚信でひとやすみ
真清田神社を訪ねた帰り道、岡崎へ戻るなら、
ぜひ**和食処・魚信(うおのぶ)**で旅の締めくくりを。
社の清らかさと、魚信の豆腐と釜飯の優しさは、
きっと心と体にすっと馴染むはずです。
おすすめ「祈りの和膳」
- 本にがり豆腐
- 季節の野菜冷鉢
- 鰻釜めし
- 刺身三種
- 水菓子
厳かに祈り、和やかに食す──
そんな時間を魚信でお過ごしください。
さいごに:国を治めた将軍が敬った“太陽の神”
真清田神社は、尾張の歴史を見守ってきた大きな柱。
家康公が天下を見据える中で、信仰の対象として敬い、
その後の徳川の世でも変わらぬ力を持ち続けました。
岡崎の歴史を歩む中で、少しだけ足を伸ばしてでも訪れる価値のある一社です。
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