第16回:松平東照宮 ─ 家康公のルーツ、松平郷へ

岡崎観光

家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。

愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。

今回も岡崎を少し離れ、家康公ゆかりの“その始まりの場所”松平郷へ。
旅はまだまだ広がります──。


松平東照宮 ─ 松平家の故郷に眠る、家康公の始まり

愛知県豊田市松平町──かつての三河国松平郷
この山あいの静かな地に鎮座するのが、松平東照宮(まつだいらとうしょうぐう)です。

ここは、徳川家康公の祖先・松平親氏(ちかうじ)が開いた地。
後に「徳川」を名乗る前の“松平家”のルーツであり、家康公の存在そのものを語る上で欠かせない聖地です。


家康公と松平東照宮──すべての物語はこの地から始まった

天文11年(1542年)に岡崎で誕生した家康公(当時・竹千代)は、
その血筋をたどればこの松平郷に辿り着きます。

松平東照宮は、家康公の死後(1615年)、二代将軍・徳川秀忠によって創建された社であり、
家康公を「東照大権現」として祀る、格式ある神道東照宮の原点のひとつです。

この地は、家康公にとって「自らの存在の原点」──
いわば、戦国の荒波に立ち向かう強さの“心のよりどころ”でもあったのです。


境内の見どころ

◉ 東照宮拝殿と本殿

緑に囲まれた社殿は、荘厳かつ素朴。石段を登った先の空気は、どこか張りつめていて、
“ここからすべてが始まった”という気配に包まれます。

◉ 松平家屋敷跡と産湯の井戸

近隣には、松平家の屋敷跡や、家康公が産湯を使ったと伝わる「産湯の井戸」も。
歩くごとに、静かに歴史とつながる実感があります。

◉ 松平郷館(資料館)

松平一族の歴史を学べる展示があり、家康公以前の松平家のルーツに触れられます。


アクセス・参拝のヒント

  • 愛知環状鉄道「四郷駅」より車で約25分
  • 駐車場あり/周辺は山あいの静かな集落
  • 徒歩での散策がおすすめ(スニーカー推奨)
  • 秋の紅葉や春の新緑シーズンが特に美しい

岡崎へ戻ったら、魚信で“原点回帰”のごはんを

松平郷で感じた「始まり」の気持ち。
その余韻のまま、岡崎市内へ戻って、**和食料理店・魚信(うおのぶ)**で、
命と向き合う丁寧なごはんをどうぞ。


おすすめ:「松平御膳」

  • 鯛といくらの釜めし
  • 季節の野菜冷やし鉢
  • 鱧の天ぷら
  • 刺身三種盛り
  • 本にがり豆腐
  • 水菓子

伝統と自然の恵みが詰まった、静かな一膳です。


さいごに:名を変えても、想いは受け継がれる

「松平」から「徳川」へ。
そして、竹千代から家康へ。

すべてはこの松平郷から始まりました。
その原点に触れたあとは、すぐ隣に佇む家康公の菩提寺・高月院へ──
家康公の足跡を、さらに深くたどっていきましょう。

コメント

味の集会場 魚信 女将の西田敬子です。

名古屋短期大学を卒業後、地元の自動車メーカーで海外のお客様の工場案内などを担当していました。その後22歳で退職し、若女将として魚信に嫁ぎました。仕事をしながら一姫三太郎を育てる日々の中で、100名以上の年上スタッフや若いアルバイトと接するうち、コミュニケーションやモチベーションの難しさを感じ、様々な勉強会に参加してきました。

特に脳科学やメンタリングを学ぶことで、スタッフやお客様との関わりがぐっと深まりました。

今、大切にしているのは『感謝』の気持ちです。日々の小さなことにもありがたさを感じ、毎日が奇跡の連続だと実感しています。皆様のおかげで、心から感謝の日々を送っています。

uonobuをフォローする
タイトルとURLをコピーしました