第18回:猿投神社 ─ 家康公も祈った東三河の守護神

岡崎観光

家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。

愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。

今回は松平郷・高月院からさらに足を延ばし、
尾張との国境を見守るように鎮座する「猿投神社」へ向かいます。


猿投神社 ─ 山を背に、国を守り、神に祈る社

愛知県豊田市猿投町。
山深き地にある猿投神社(さなげじんじゃ)は、尾張と三河の境界に位置する神社であり、
古代より「境の神・武運の神」として信仰されてきました。

創建は古墳時代とも伝えられる古社で、御祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
道をひらく神、方位除け、農業・交通安全・病除けなどのご利益があるとされます。


家康公と猿投神社──国境を越える戦の前に祈る場所

猿投神社は、三河と尾張の出入り口という地理的な重要性を持つことから、
徳川家康公をはじめ、代々の松平家・徳川将軍家の武将たちが戦勝祈願のために訪れたと伝えられています。

とくに、織田信長との同盟後の尾張進軍時や、三河統一を目指す戦の節目に、
家康公はこの社を訪れ、道を開く神に「勝運」を祈ったとも言われています。


境内の見どころ

◉ 本殿・拝殿と山の清気

猿投山の麓に鎮座する拝殿は、凛とした静けさに包まれています。
背後の猿投山そのものが「神体山」として信仰されており、空気が澄み渡る特別な空間です。

◉ 奥の院への登山道

時間と体力が許せば、奥の院(猿投山山頂付近)までの登拝もおすすめ。
修験の道としても知られ、古代の霊山に触れられる貴重な体験ができます。

◉ 鏡岩・夫婦岩などの磐座信仰

境内や登山道には、古代の磐座(いわくら)信仰の名残が点在。神秘的な力を感じます。


アクセス・参拝のヒント

  • 東海環状道「豊田藤岡IC」から車で約15分
  • 駐車場あり(登山者・参拝者共用)
  • 境内は整備されていますが、奥の院は登山装備推奨
  • 秋の紅葉が美しい/山の静けさを堪能するには朝の時間帯がおすすめ

旅の終わりに、魚信で“道をひらく”味わいを

険しい山と、厳かな神域に触れたあとは、岡崎へ戻って、
**和食処・魚信(うおのぶ)**で、気持ちと体を整える一膳をどうぞ。


おすすめ「開運御膳」

  • 季節野菜の冷鉢
  • 鯛の釜めし
  • 鰻の蒲焼小鉢
  • 本にがり豆腐
  • 味噌汁・香の物
  • 水菓子

道をひらく神に祈った日──
その余韻を、食事で締めくくる静かな時間を。


さいごに:山を背に、国を越え、家康公が歩いた道

猿投神社は、家康公が「ここから先」へ進むたびに、
何度も立ち寄ったとされる祈りの地です。

次回は、西三河の中心・安城市へ。
家康公を祀る「安城東照宮」を訪ねます。

コメント

味の集会場 魚信 女将の西田敬子です。

名古屋短期大学を卒業後、地元の自動車メーカーで海外のお客様の工場案内などを担当していました。その後22歳で退職し、若女将として魚信に嫁ぎました。仕事をしながら一姫三太郎を育てる日々の中で、100名以上の年上スタッフや若いアルバイトと接するうち、コミュニケーションやモチベーションの難しさを感じ、様々な勉強会に参加してきました。

特に脳科学やメンタリングを学ぶことで、スタッフやお客様との関わりがぐっと深まりました。

今、大切にしているのは『感謝』の気持ちです。日々の小さなことにもありがたさを感じ、毎日が奇跡の連続だと実感しています。皆様のおかげで、心から感謝の日々を送っています。

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