家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。
愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。
祈りと歴史に触れ、少しだけ立ち止まり、美味しいひとときを味わう。
そんな“心とお腹が整う”旅のおともに、どうぞ。
伊賀八幡宮 ─ 徳川家の氏神、勝運のご利益を授かる場所
静かな住宅街の一角に、凛と佇む朱塗りの社殿。
ここ伊賀八幡宮(いがはちまんぐう)は、徳川家康公が産まれる以前から、松平家・徳川家代々の氏神として篤く信仰されてきました。
特に家康公はこの神社を「武運長久の守り神」として崇敬し、将軍となった後も改修や奉納を行うなど、深いつながりを持っていました。
勝負ごとの願掛け、開運祈願の神社として、現在も多くの参拝者が訪れます。

境内の見どころとご利益
◉ 国の重要文化財、本殿と拝殿の荘厳な美
総檜造りの本殿と拝殿は、どちらも国の重要文化財。
朱塗りと極彩色が美しく、華やかでありながらも神聖な空気に満ちています。
特に屋根や軒下の細部装飾は、戦国から江戸への美意識を感じさせる見どころです。
◉ 八幡大神の勝運パワー
ご祭神は、武神として知られる応神天皇(誉田別命)。
「勝運」「出世」「厄除け」にご利益があるとされ、家康公の天下取りを支えた神としても知られています。
受験・就職・スポーツなど、人生の“勝負時”に参拝される方が多く、
特に戦いに挑む前の「気持ちを整える」場所として親しまれています。
◉ ご利益を肌で感じる静寂な空間
華やかな社殿とは対照的に、境内は非常に静か。
心を落ち着かせたいとき、内省したいときにぴったりの場所です。
アクセス・参拝のヒント
- 名鉄「東岡崎駅」より車で約10分
- 徒歩の場合は岡崎城公園から北へ20分ほど
- 駐車場あり(無料)
- 拝観自由(社務所は9:00〜16:00)
紅葉の時期(11月)や、新春の初詣シーズンも特に美しくおすすめです。
魚信で、整う和のごはん時間を
勝運の神様にお参りしたあとは、魚信で心と身体に“ごほうび”を。
戦のあとの武将たちも、こんな釜飯があったらきっと立ち寄ったことでしょう。
本日のおすすめは「鱧と鰻の夏御膳」
- 鮮魚の刺身三種
- 鱧の天ぷら
- 鰻釜めし
- 釜揚げしらすおろし
- 冷やし夏野菜の鉢もの
- 本にがり豆腐
- 水菓子(季節の果物)
ご参拝のあとは、和のやさしさで気持ちもお腹も整えてくださいね。
さいごに:伊賀八幡宮と魚信、願いを重ねる時間
勝負に挑む前、気持ちを正したいとき、
静かに祈る場所があるだけで、人は強くなれる気がします。
伊賀八幡宮は、そんな“心の準備”を整える神社。
そのあとは魚信で、旬の料理を味わいながら、明日への力をじんわりと満たしていく──
そんな岡崎らしい一日を、どうぞお楽しみください。
次回は、神秘的な伝承が残る「真福寺」へご案内します。
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