第3回:伊賀八幡宮 ─ 家康が氏神と仰いだ、武運の神社

岡崎観光

家康ゆかりの街 岡崎の神社仏閣巡りと、食のひとやすみ。

愛知県岡崎市。徳川家康公が生まれたこの町には、今もなお家康公にまつわる神社仏閣が点在しています。
このブログでは、そんな岡崎の歴史ある寺社を一つひとつ巡りながら、訪れたあとの“より道”として、和食料理店「魚信(うおのぶ)」もご紹介していきます。

祈りと歴史に触れ、少しだけ立ち止まり、美味しいひとときを味わう。
そんな“心とお腹が整う”旅のおともに、どうぞ。

伊賀八幡宮 ─ 徳川家の氏神、勝運のご利益を授かる場所

静かな住宅街の一角に、凛と佇む朱塗りの社殿。
ここ伊賀八幡宮(いがはちまんぐう)は、徳川家康公が産まれる以前から、松平家・徳川家代々の氏神として篤く信仰されてきました。

特に家康公はこの神社を「武運長久の守り神」として崇敬し、将軍となった後も改修や奉納を行うなど、深いつながりを持っていました。
勝負ごとの願掛け、開運祈願の神社として、現在も多くの参拝者が訪れます。


境内の見どころとご利益

◉ 国の重要文化財、本殿と拝殿の荘厳な美

総檜造りの本殿と拝殿は、どちらも国の重要文化財。
朱塗りと極彩色が美しく、華やかでありながらも神聖な空気に満ちています。
特に屋根や軒下の細部装飾は、戦国から江戸への美意識を感じさせる見どころです。

◉ 八幡大神の勝運パワー

ご祭神は、武神として知られる応神天皇(誉田別命)
「勝運」「出世」「厄除け」にご利益があるとされ、家康公の天下取りを支えた神としても知られています。

受験・就職・スポーツなど、人生の“勝負時”に参拝される方が多く、
特に戦いに挑む前の「気持ちを整える」場所として親しまれています。

◉ ご利益を肌で感じる静寂な空間

華やかな社殿とは対照的に、境内は非常に静か。
心を落ち着かせたいとき、内省したいときにぴったりの場所です。


アクセス・参拝のヒント

  • 名鉄「東岡崎駅」より車で約10分
  • 徒歩の場合は岡崎城公園から北へ20分ほど
  • 駐車場あり(無料)
  • 拝観自由(社務所は9:00〜16:00)

紅葉の時期(11月)や、新春の初詣シーズンも特に美しくおすすめです。


魚信で、整う和のごはん時間を

勝運の神様にお参りしたあとは、魚信で心と身体に“ごほうび”を。
戦のあとの武将たちも、こんな釜飯があったらきっと立ち寄ったことでしょう。

本日のおすすめは「鱧と鰻の夏御膳」

  • 鮮魚の刺身三種
  • 鱧の天ぷら
  • 鰻釜めし
  • 釜揚げしらすおろし
  • 冷やし夏野菜の鉢もの
  • 本にがり豆腐
  • 水菓子(季節の果物)

ご参拝のあとは、和のやさしさで気持ちもお腹も整えてくださいね。


さいごに:伊賀八幡宮と魚信、願いを重ねる時間

勝負に挑む前、気持ちを正したいとき、
静かに祈る場所があるだけで、人は強くなれる気がします。

伊賀八幡宮は、そんな“心の準備”を整える神社。
そのあとは魚信で、旬の料理を味わいながら、明日への力をじんわりと満たしていく──
そんな岡崎らしい一日を、どうぞお楽しみください。

次回は、神秘的な伝承が残る「真福寺」へご案内します。

コメント

味の集会場 魚信 女将の西田敬子です。

名古屋短期大学を卒業後、地元の自動車メーカーで海外のお客様の工場案内などを担当していました。その後22歳で退職し、若女将として魚信に嫁ぎました。仕事をしながら一姫三太郎を育てる日々の中で、100名以上の年上スタッフや若いアルバイトと接するうち、コミュニケーションやモチベーションの難しさを感じ、様々な勉強会に参加してきました。

特に脳科学やメンタリングを学ぶことで、スタッフやお客様との関わりがぐっと深まりました。

今、大切にしているのは『感謝』の気持ちです。日々の小さなことにもありがたさを感じ、毎日が奇跡の連続だと実感しています。皆様のおかげで、心から感謝の日々を送っています。

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